世界茶会春のgate茶会が明王院にて開催されました。
鎌倉五大堂明王院は、鎌倉幕府の将軍の発願によって建立された、鎌倉市内に現存する唯一の寺院です。
今回のお茶会は昨年、来庵入門された方がお点前デビューされました。
根本知先生の「門」と書かれた掛物が飾られていました。
お軸にはそのお茶会のテーマが表わされていますが、gate茶会のテーマにぴったりです。
岡田宗凱先生を師事する弟子たちが自ら、企画し、準備し、お稽古に励み、100名ほどのお客様を招いてお点前を振る舞う年一度のビッグイベントです。
新緑の木々、さんさんと輝く太陽のエネルギー、そよと吹く心地よい風、ゴーンと響く鐘の音、楽し気な笑い声、真剣なまなざし・・・すべてが素晴らしかったです。
松永耳庵ゆかりの小間での濃茶の席ではふつつかながら初正客を務めさせて頂きました。
茶会では、正客のみが亭主と問答を行えるので、その役割はとても重要で、お茶席の成功を左右するとさえ言われています。
「サマットヴァム ヨーガ ウッチャテ」
「成功や失敗への執着をすべて手放し、平常心によってあなたの役割を果たしましょう。」というちヨガの智慧を心に抱き、和やかな会になるように努めました。
素敵な空間で、足を運んで来てくださったお客様に心を込めておもてなしができ、喜んで頂けたことが何より嬉しいです。
このような素晴らしい機会が作れたことに感謝します。
これからも日々のお稽古を大切に、切磋琢磨していきたいと思います。
※掲載写真は岡田宗凱先生より頂きました。