通常、非公開である五島美術館茶室にて3月31日(土)に○△□茶会が開かれ、3流派の先生方が窯を掛けられました。
松寿庵では、星霜軒(裏千家)吉森宗浩先生&宗光先生、古経楼では煎茶道方円流蓮江倖園先生、冨士見亭では私の師である世界茶会(表千家)岡田宗凱先生がお席を持たれました。
昨年12月に入門したばかりですが、お点前させて頂けるという光栄かつ貴重な機会を頂きました。
吉森宗浩先生が正客をされましたので緊張もしましたが、「美味しかった」とのありがたいお言葉を頂き、とても嬉しく思いました。
元勤務していた会社の方がお客様としてお見えになり、初めての抹茶体験をされ喜んでいただけたようでした。
澄み渡る空としだれ桜の下で先輩の麻樹子さんと記念写真を撮って頂きました。
4月1日(日)は「春のおもてなし茶会gate2018」が開催されました。
gate茶会は昨年、表千家に入門した新人が自分のお客様を招いて自身のお点前でおもてなしをさせて頂けるお手前デビューの機会です。
麻樹子先輩とペアを組み、お招きした大切な方々とご一緒にお席を回ります。
麻樹子さんが松寿庵で濃茶のお点前をされました。爽やかなお抹茶の香りが引き立ちます。
私も今年お点前デビューした4人の中の一人で、冨士見亭で薄茶のお点前をさせていただきました。先輩の麻樹子さんが見守ってくださり、とても心強かったです。
お茶の世界は堅苦しく、敷居が高いと思われがちです。
私もお茶の道に入るまではそう思っていたひとりです。
しかし実際触れてみると、心が落ち着きとてもリラックスできるのです。
「美味しいお茶を点て、来てくださったお客様と穏やかに心を通い合わせたい」という思いを込めて臨みました。
美味しいお茶を点てるたてることだけを考えてお点前にダーラナ(一点集中)することを心掛けました。1秒前や、1秒先のことを考えることをやめて、今にだけ集中します。
お軸は「関 南北東西活路を通ず」
大徳寺を開山した大燈国師の言葉。
関所を通過できればあとは南北東西どこへでも自由に道が続いているという意味です。
gate茶会までの道のりは厳しく大変なこともありましたが、本番当日は晴れやかな気分でした。お稽古に精進すれば、また新たな広い世界が待ち受けていると思いますので、これからも頑張りたいと思います。
濃茶、薄茶のあとは古経楼で点心を頂き、お招きしたみなさまと和やかに会話を楽しみました。
この度、贅沢な場所でこのような素晴らしい機会をいただけましたことに改めて感謝いたします。また、お越しくださいましたみなさま、支えてくださった先輩の方々、同期の皆さん、本当にありがとうございます。
gate茶会は忘れない思い出になることでしょう。