私が通っている着付け教室では、毎年『秋の園遊会』があり、今年は京都『木乃婦』で開催され、全国から60人を超える着物好きが集いました。
丸テーブルを囲み、厳選された旬の素材をたっぷり使った京料理に舌鼓を打ち、初めてお会いした方々とも会話を楽しみました。
前日、大津に住んでいる長男と美術館巡りをしました。最初に訪れたのは、南禅寺近くの野村美術館。
野村證券を創設した二代目野村徳七(1878 – 1945)が明治から昭和にかけて収集したコレクションの展示を目的に1984年に開館し、財団法人野村文華財団が運営しています。
2018年 野村美術館リニュアルオープン記念・開館35周年記念『茶の湯の美・能楽の美・日本の美』が開催されていました。
仁清の色絵菊花文の水指は前期展示のため、鑑賞できなくて残念でした。
印象に残った5点を紹介します。
●佐竹本三十六歌仙 紀友則(重要文化財)
夕さればさほのかはらのかはきりに
ともまよはせる千鳥なくなり
夕方になると、佐保の川原に河霧が立ちこめ、友とはぐれてしまった千鳥が鳴いている。
●北野茄子茶入
「天王寺屋宗達茶会記」に松本宗不が所持していることが書かれている。コロンとした形が素敵。
●呉洲赤絵金襴手玉取獅子鉢
内側を八つに分割し、そのうち四つに草花を、残りつ四つに花文と緑で縁取った赤丸が描かれている。
●段四季草花紋縫箔
黄、赤、白、萌黄の綸子地に桔梗、桜草などの草花を金糸で刺繍された華麗な能装束。
●高台寺蒔絵棗
秀吉の夫人北政所高台院の霊屋にほどこされた菊・桐・秋草などの模様の蒔絵は高台寺蒔絵と知られている。松平不昧が利休をしのぶ茶会で使用した。
その後、南禅寺近くにあり日本を代表する料亭、瓢亭別館へ。
楽しみにしていた鶉粥の予約が取れなかったため、松花堂弁当を頂きました。
有名な『瓢亭玉子』は美味しかったです。
ランチの後は、表千家北山会館へ。
特別展 「表千家と数寄者 而妙会の絆 ―家元の継承に際して―」が開催されていました。
披露されていた家元襲名の儀で用いられた道具の数々の中で特に印象に残った3点を紹介します。
●水指 偕楽園製 交趾寿の字
●茶器 桐蒔絵大棗 菊桐一双の内 隋流斎在判 如心斎箱書付 即中斎外箱書付
●掛物 高田明浦筆 猶有斎花押の文
平成30年2月28日 千利休の命日に、家元襲名の儀が執り行われた利休像を祀る家元祖堂に掛けられていた。
京都には有名な菓子店が多くありますが、今回、求めたお土産で評判が良かったものをご紹介します。
京都ヴェネトの『抹茶黒蜜バウム』
お菓子好きの方に差し上げたところ、「こんなに美味しいバウムクーヘンを始めて食べました。」とコメントを頂きました。
他流のお茶のお友達に差し上げたところ、「めちゃくちゃ嬉しい!感激です」とお喜びでした。
喜んで頂けて嬉しいです。